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アルシャードFF

――グランドオープニング《後編スタート》
ゲームマスター(以下M)「じゃあアルシャード後編をはじめたいと思います。」
PC(以下P)「ですねー。」
M「じゃあグランドオープニング…よくわからない薄暗い所から。」
P「おぉー。」
M「コツコツと一人の足音が…。暫くしてその足音が止まったら声が聞こえる。『あぁ…こんなところにこんな部屋があったんですねぇ…』」
P「ストップ!」
M「ハイ?」
P「キャラクター紹介しなくていいのか?」
M「うん、大丈夫。グランドオープニング終わってやってもらうから。」
P「じゃあ大丈夫か。」
M「ほら、二回も同じ失態を繰り返すのもあれだし?
P「(苦笑)」
M「続けるよ。その歩いている人の影が映る、ランタンとか持ってるからね。多分男でしょう。」
P「うん。」
M「そんなランタンの光に薄暗く照らされる洞窟の中に、一つ大きな石が。」
P「おう。」
M「その石がランタンの光に照らされると、男の持ってる指輪がホワホワ光る。」
P「うん(笑)」
M「男が『多分ここが最深部でしょうねぇ…しかしこれは一体…?』と、その石に触ろうとする。すると突然石から眩しい光が出て男の悲鳴が『うわぁー!』。」
P「うん。」
M「そして、光が消えたとき…そこには石も男もいなくなっていましたとさ。チャンチャン♪」
P「終わってどうする?
M「それではオープニングでーす!」

―――オープニング《思い出の地へ》
M「えー、前の事件から」
P「6年後(笑)」
M「すっかり成長した、あの時のお嬢さん。その名は…と、言うわけで自己紹介を(笑)」
P「はーい、名前はミルナ、成長して十八歳。今まで助手として色々な冒険者に着いて行ったけど、そろそろ独り立ちをしたいお年頃。」
M「ふむ。」
P「しかし!『魔法使いだから独り立ちはできないんじゃないのだろうか?』そんな疑問と共に、ミルナの冒険が始まる。」

―――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ(効果音)―――

P「題名は?(笑)」
M「えっと、アルシャードフォルティッシモ1対1用シナリオ《一瞬だけの一人旅》」
P「何か嫌だな、それ(笑)」

《ここから進行を分かり易くするためプレイヤー(やっている本人)の発言を「」、キャラクター(演じている役)の発言を『』で括らせていただきます。》

M「よし、じゃあ例のジョセフルーカスさんにミルナが呼ばれるところから。」
P「じゃあノックもせずにいきなりドアを開ける私からで(笑)バァーンッ!」
M「そしたら『ミルナか、よく来た。だが何だお前は?お前のお兄さんはちゃんと扉をノックするくらいの知識は持っていたぞ?』」
P『あんな駄目アニキから何を学ぼうって言うのよ?(笑)』
M「うわッ!すっかり変な子になってしまった(笑)」
M「まぁそれはさておき、『その駄目アニキの話なんだが…』」
P『うん、どうしたの?』
M『実はだな…6年前の事を覚えているかね?』
P『えーっと6年前と言うと…あ、私が』
M『そうだ、君があの時見つけられた遺跡。あの遺跡にさらに隠し部屋があるという情報があってね?私の弟子であるアルバに一人で調査に向かってもらったんだが…。』
M『一週間と言う約束だったんだが既に二週間経っても帰ってこないんだよね(笑)』
P『お、お父さん!自分の息子が消えて何でそんな軽い口調で言えるの!(笑)』
M『言っても私の弟子だ、死ぬことはないだろうが…流石に心配になってきたのでな。それに自分が昔いた場所を見て見るのにいい機会かもしれないと思ってね。どうかね?』
P『まぁ、行かない理由もないことだし。ここでお兄ちゃんに一つ貸しを作っておくのも悪くないわね(笑)』
M『そうか、だが君は魔法使いだ。父さんが一人腕利きの冒険者を雇ってあげたから酒場で合流してその人と仲良く行ってきなさい。』
P『ま、まさかジルバお姉ちゃん?』
M『いや、今回はジルバさんではない。』
P『あー、あんまり馬鹿過ぎてついに…』
M「いやいや(笑)ジルバはこの家にいるよ。」
P「何で?(笑)おかしくない?」
M「だって面倒見るって言ったし、自分で。」
P「あ、そう言えばそうだ。(笑)」
M「でしょ?(笑)」
P「『じゃあ酒場へ行ってきまーす』と、酒場へ」
M「はいはい、んじゃオープニング終了。」

―――ミドルフェイズその1《少年》
M「んじゃ酒場についたところから。酒場のマスターが『やあ、いらっしゃい。どうしたんだい?』」
P『お父さんが、ここで冒険者の人を雇ってお兄ちゃんを助けに行けって。』
M「『あぁ、例の件か。ちょっと待っていてくれ、すぐ呼んでくるから』とマスターは酒場の二階へ。」
P「じゃあ、その間カウンターに座ってどんな人が来るかドキドキしながら待ってる。」
M「暫くしたら二階から少年が一人降りてくる。少年は君を見て『えっと…ミルナさんですか?』」
P「『あ、はい。ミルナですけど…』少年って何歳くらい?」
M「十四歳くらいかな。」
P「親父見る目ないな(笑)
M『僕が貴方の護衛を頼まれたものですけど…』
P「えっと、見た目はどんな感じ?」
M「普通の少年。黒いハンタースーツを身にまとって腰にブロードソード一本吊り下げた。」
P「やる気だね(笑)じゃあ『こんな子供が…』と思いつつも『で、あなたの名前は?』」
M『名前はア…レンです。』
P『アーレン?』
M『いや、アレンです。えぇアレンです!アレンに決まってますとも!』
P『も、もしかして偽名?』
M『いやいやいやいや!
  そんなまさか!親からもらった大事な名前ですよ!(笑)』
P『そこまで言うならアレンなんでしょう(笑)ところでアレンさん、話は聞いてますか?』
M『はい、大丈夫です。ちゃんと聞いてますよ』
P『なら大丈夫ですね。いつ出発しますか?』
M「アレンは『すぐに向かいたいですからね…とりあえずここから出ませんか?』とミルナの背中を押しながら酒場の出口へ」
P「じゃあ押されながら『何で向かうつもりですか?』と質問。」
M『実はですね…トテロフ村跡地はここ数年で盗賊団の住処になっているみたいで、どこの馬車も怖がって連れて行ってくれないんですよ。』
P『じゃあ歩いていくしかないのか…まぁ仕方ないわね。行きましょうか。』
M「『はい。さぁ向かいましょう』とミルナとアレンは酒場の外へ…」

―――マスターシーン《おっちゃん》
M「さて、所変わって酒場の二階です。」
P「ん?」
M「マスターが『こりゃ一体どうしたんだ…?』と、困った顔。その目の前には筋骨隆々で物凄くたくましそうな冒険者がさるぐつわ噛まされて縄で縛られている。(笑)」
P「(爆笑)」
M「マスターがその男のさるぐつわを外してやると男が『ガキだ、ガキにやられた!あのガキはどこだ!』と(笑)」
―――ミドルフェイズその2《トテロフ村》
M「場面を戻して町の外、トテロフ村に向かう道中」
P「じゃあ無言だと辛いんで『アレンさんは幾つなんですか?』」
M『えっと…多分十四です。』
P『生まれは?』
M『生まれはこの町ですよ。』
P「うーん、じゃあ頭の中で『か、会話が詰まってしまった…』(笑)」
M「二人の間に気まずい空気が流れた(笑)」
P「うーん、うーん。(笑)」
M「他に話す事も無いなら無事村の入り口までつくよ。」

M「さて、トテロフ村跡地前まで着いたわけですが…。廃墟だった村がそこそこ直っている。」
P「あれ?」
M「家も建ってるし、簡素ながら塀もあるし、何なら村人みたいな人も見える。」
P「『あれ?』目をゴシゴシ擦ってもう一回見る。」
M「村人みたいな人が見える(笑)」
P「じゃあ入ろう。近くにいる適当な村人に『すいません、ここどこですか?』」
M「すると村人は『何だあんた達は?ここはまだ名前もない村だ。どうしたお嬢さん、こんな所まできて何をしにきたんだ?』」
P『ここに遺跡があると聞いたので調査に来たんですが…』
M『ん?遺跡なんてないぞ。』
P『えっ!本当に?』
M『あぁ、本当だ。』
P「じゃあ遺跡があるであろう場所を見る。」
M「普通に建物が建ってるよ。」
P「家っぽい?」
M「家っぽい。」
P「えっと、また近くにいる村人を呼んで『あの建物は誰かのお家なんですかね?』」
M『あれは村長の家だ。』
P「『はぁ、分かりました。』名も無い村なのに村長はいるのね(笑)」
M「そりゃ誰かが纏めないとね(笑)」
P「それもそうか、じゃあ村長の家に行く。んで扉をノック。」
M「扉は開かない。すると村人が近づいてきて尋ねる『お前たち何をしている?』」
P『村長に用がありまして…。』
M『この村に村長はいない。』
P「あれ?おかしくない?(笑)『えっと…村長はイナイさんですか?』」
M『いやいや、村長はいない。』
P『…?じゃあこの村をまとめている人は?』
M「すると今着たばかりの方向を指差される。当然入ってきた村の門が見える。周りには誰も見えない。」
P「首を傾げて『えっと…まとめてる方は?』」
M「また同じ方向を指差す。」
P『門がまとめてるんですか?』
M『………そうだ。』
P『おかしいなぁ…この家には誰も住んでいないんですか?』
M『村長が住んでいる。』
P『えっ?村長は?今はいない?初めからいない?』
M『………いない。』
P「訳が分からないな、この村(笑)鍵はかかってるんだよな?」
M「うん。あ、今の時刻は夕方くらいね。」
P「うーん、村を間違えたかな?」
M「いや、そんな事はない(笑)」
P「ふむ、じゃあ村人に『この村をまとめている人はどこに?』」
M「『向こうだ』と、また門の方を。」
P「うーん?首を傾げながら門の方へ向かう。」
M「門の近くには最初に話しかけた村人とかがいる。」
P「えっと、護衛さん横にいるよね?今、何してる?」
M「困った顔をしてついてきてる。」
P「だよねぇ…。『アナタこれ意味がわかる?』」
M『いや…村全体が僕たちを騙そうとしているとしか思えませんねぇ…。とりあえず今日のところは野宿なり空き家を勝手に借りるなりした方が良いんじゃないでしょうか?一応僕たちには調査する権利があるわけですから。』
P「それもそうだ、じゃあ近くの村人に『この村に遺跡があるという話しを聞いて来たんですが…、数日間ここで寝泊りさせていただけないでしょうか?』」
M「そしたら村人が『それは楽しそうだな。空き家はあそこだ。』と、明かりのついた家を指差す。」
P「あー、空き家なのに?」
M「そそ、『空き家はあそこだ。』と、扉を閉めて村人は家の中へ。」
P「じゃあ言われた家に行って。一応ノックしてみる。返事はある?」
M「扉が開いて男が出てくる。」
P『あれ?ここは空き家って聞いたんですけど?』
M『何だお前は?そうだ、ここは空き家だ。』
P『え?じゃあアナタは…?ここに泊まってもいいって聞いたんですけど…?』
M『そんなことはないはずだ。なんだ、空き家を探しているのか?』
P『そうです。教えていただけませんか?』
M「『空き家はあそこだ。』と、また明かりのついた家を指差される。」
P「訳が分からないなぁ…。じゃあ『私達を泊めてくれる家はどこかありませんか?』」
M『ここだ。』
P『え?じゃあ泊まっていいんですか?』
M「村人は『いいぞ。』と言うけどドアを閉めようとする。」
P「…屋根の上に上がる。『今日はここで寝ましょうか。』」
M「なんで(笑)アレンは『い、いやですよこんな場所!僕も冒険者である前に一人の人間なんですから!暖かい布団とまでは行かずとも、ほら、もっと普通の場所で寝たいですよ!』と抗議する。」
P『ほら、堅いベットだと思って。』
M『いや、無理ですよ!第一物凄く寒いじゃないですか!』
P『大丈夫、人間いざとなれば何でもできるってお父さんが言ってた!』
M「『知りませんよ、貴方のお父さんの意見なんて!全く…ほら、それなら勝手にあの辺りの家を使わせて貰ったらいいんじゃないですか?』と、明かりのついてない家を指差す。」
P「『あー…まぁいいか』と、その家に行ってみる。中に誰かいる?」
M「誰もいない、普通の空き家だ。」
P「扉を開けてみる。」
M「開いた。中も特別代わり映えのしない普通の家だ。」
P「じゃあ、端っこで寝る。」
M「そうするとそれを見て『どうしたんですか?そんな部屋の隅で。折角ベットもあるのに…』」
P『気にしないでアナタは勝手に寝て頂戴。とりあえず明かりだけはつけないほうがいいかな?怒られるのもいやだし…』
M「『あぁ、わかりました。』と、普通に布団に入る。」
P「じゃあ私は椅子に座って寝る。(少し間を空けて)で、今何時くらい?」
M「えっと夜の十二時くらいで」
P「目を覚まして真ん中の家に行ってみる。明かりはついてる?」
M「窓から見える部屋に明かりはついてないけど、部屋の奥から光が漏れているのが見える。」
P「当然扉に鍵はかかってるよね?周りの家を見る。」
M「鍵はかかってるよ。周りの家は遅い時間なのに明かりがついている家も多い。」
P「『おかしいな…』とりあえず今日は空き家に戻って寝ることにするわ。」
M「はいはい。それじゃあ何事もなく朝になるよ。」
P「起きて外に出てみる、そーっと。村人とかは外に出てる?」
M「何人かはね。でも村の朝にしてはあまり人が少ない。朝は仕事が多いのに?そういうのがあまり見えない。」
P「何でだろ…?とりあえず一人に挨拶『おはようございます』」
M『やぁ、こんばんは』
P「あーッ!『こんばんは。』」
M『おはよう。』
P「どっちだよ(笑)『えっと…ここに遺跡はないですよね?』」
M『遺跡はあるぞ。』
P「えっと、どう言えばいいのかな?『ここに村長はいませんよね?』」
M『いいや、村長はいる。』
P『えっと村長はいるんですよね?』
M『村長はいない。』
P「あぁー!分かったけどどう言おう…。とりあえずアレンに話しかける。『一体どうしましょうか?』」
M『え?何がですか?』
P『何となくこの村の謎は解けたんですけど、これからどうしていいものか…。』
M『と、言われてもですねぇ…。』
P「じゃあ村人に話しかける。真ん中の家を指差して『あの家なんですけど。入ってはいけないんですか?』」
M『いや、入ってもいい。』
P「じゃあ扉に手をかける。開いてるの?」
M「開いてるよ、扉を開けたらそこに中年のおじさんが一人立ってる。『おや、いらっしゃい。どうしたんですかな?』」
P「『実はですね…』と遺跡の事をもう一回話す。」
M『遺跡ですか…。なんの事かは分かりませんが、私がこの村の村長です。村全体でアナタを歓迎させていただきますよ!』
P「『歓迎されてないなぁ…』と思いながら、『ここに遺跡ってあるんですかね?』」
M『だから遺跡なんか無いと言っているでしょう。面白い人ですな。ホッホッホ(笑)』
P『じゃあ遺跡はないんですか?』
M『う…、い、いえ。遺跡はあります。』
P『じゃあ、この家を調べてはいけないんですかね?』
M「凄く嫌そうな顔で『い、いえ。どうぞ…』(笑)」
P「まぁそう言うしかないよな(笑)じゃあ部屋の中を調べるけど…何か不思議な形跡とかない?」
M「えーっと、家の中なのに土が積もった部屋がある(笑)」
P「(笑)『えっとこの土はなんですか?』」
M『土じゃないです。』
P「あー、じゃあ『これはなんですか?』」
M『これですか?これは夢です。』
P『はぁ…掘ったら駄目ですか?』
M『いえ、どうぞ…。』
P「じゃあ『アレン、ここ掘って』」
M「『えぇーなんで僕が』と、言いながらも懐からスコップを出してザックザックと土を掘り出す。しばらくすると壁が崩れて別の空洞にぶつかる。『あ、何か見えましたよ!』」
P「じゃあこれじゃないかな?中に入る。」
M「そしたら村長が『あぁー…』とか言いながら近づいてくる。」
P『何ですか?私はここに入っちゃいけないんですか?』
M『い、いえ!どうぞ!』(笑)
P「じゃあ中へ入る。(笑)」
M「中は昔君がいた遺跡に無理やり横穴が空けられた状態になっている。君たちが出てきたのはその横穴。」
P「あー。『何でこんなことが?』とか思いながら前へ。当然アレンを先頭に(笑)」
M「『もー…』とかぶつぶつ言いながらもランタンで前を照らしながらアレンが歩く。」
P『だって私ランタンもってないもん!』(笑)
M『何で持ってないんですか!……冒険者でしょ?』(笑)
P『いつもはお兄ちゃんが…』
M「『はぁ…そういうもんですか。』あ、ところでどこまで進む?とりあえず今は入り口の階段の所だけど?」
P「えっと、行けるところまで。もし、まだいるなら会うだろうし、いないなら見つからなかったって報告できるし。」
M「ふむ、じゃあ奥に進んで…6年前君の持つシャードがあった部屋。」
P「何か変わったことはない?」
M「えっと、壊れた機械が錆びてる(笑)」
P「そら錆びるわ(笑)他にないなら昔私が隠れていた部屋まで。」
M「ん、じゃあ知覚でダイスロールして。12以上で成功。」
P「ん〜、合計で9。無理。」
M「じゃあそのまま奥へ(笑)君が昔隠れていた部屋だ、壁の一部がとれて見たことの無い通路がある。」
P「じゃあアレンを先頭にして奥へ。」
M「はいはい(笑)奥に進むと円形の部屋に、真ん中に大きな台座がある。」
P「他に隠し部屋がないか調べてみる。(1ゾロ)あ、ファンブル(笑)」
M「じゃあ君は足元の石に躓いてこけてしまった。」
P『………痛い』(笑)
M「でも、不幸中の幸いか、君がこけた目の前に見たことがあるサイズの足跡を見つける(笑)」
P「お、足跡を辿れる?」
M「できるよ、自分がこけたところ以外は(笑)台座を一周して台座の前で止まってるね。」
P「って事は台座に何かあるんだろうね…何だろう?」
M「そうやって君が考え事をしていると、『あれ?おかしいな?』とアレンが何かを探している。」
P『ん?どうしたの?』
M『いや、ちょっと落し物をしたみたいで…十面体の石なんですけど…』
P「一応自分のシャードを確認してみる。」
M「君のシャードはちゃんとあるよ。『ここに無いとすると一体どこにあるんだろう…?』と、アレン。」
P「えーっと、台座に何か乗ってた跡とかある?」
M「あるよ、何か大きいの。」
P「『じゃあここに在ったものは何らかの手段で運び出されたんじゃ?』と予想して『アニキもう帰ったんじゃないかな?』」
M『そうですか?僕はそんなことない様な気がしますけどねぇ…。』
P『じゃあ、何か分かる?』
M『いや、分かりませんけど…。でもこんな穴をわざわざ隠してたあの人達なら何か知ってるんじゃあ?』
P「『じゃあ聞いてみようか。聞くのも疲れるけど』(笑)村長の家まで戻るよ。」
M「穴の前で村長がそわそわして待っている。(笑)」
P『あの、村長。ちょっと聞きたい事が…』
M「『おっと!すいません、私は今から用事があるので家を空けなければなりません。失礼します!』と、村長は家の外に逃げようとする(笑)」
P「あー、じゃあ扉に『ロック(魔法じゃないと開かない鍵を扉にかける魔法)』」
M「『ヒィィィィィッ!』(笑)扉をガチャガチャやるけど、開かない。」
P『私たちも正式に依頼を受けた冒険者です。質問ぐらい答えてくれてもいいんじゃないですか?』
M『質問には答えられません!』
P『じゃあ質問に答えないでください。』
M『何でも答えましょう!』(笑)
P「(笑)『じゃあ聞きます。この遺跡にこの村以外の人で最近入らなかった人はいませんか?』」
M『さぁ?私は見てないです。』
P「んー、って事は本当に見てないのか…」
M「そうやって考え事をしてる間に村長はバールのようなものを取り出して扉をこじ開けようと試みる!(笑)『私は出たくない!出たくないんだ!』」
P「じゃあ一応止めるわー。」
M「なら、筋力…じゃなくて体力でよろしく。」
P「あーだめだ、合計で8。」
M「うん、村長セーフ。『うわぁー!離さないで下さい!』と村長は家の外へ走り出す(笑)」
P「む…仕方ない『アレン君!村長を追いかけましょう!そう、例えストーカーと呼ばれても!』(笑)」
M「村長は全力疾走で別の家の方に走って行き、君たちの死角になるように曲がって行く。君たちが急いで追いかけて振り返ったとき、既に村長は消えていた。」
P「あー…『アレン君帰りましょうか。』」
M『え?帰るって…どこにですか?』
P『町にです。』
M『はぁ。別に構いませんけど…いいんですか?お仕事。』
P『うちのお兄ちゃんは何があっても死にません!お父さんもそれを信じているからこそ一週間もほったらかしにしていたに違いないです。』
M『違うと思いますけど…。』(笑)
P『とにかく、私は疲れました!一人旅はまだ早かったみたいです。』
M「そんな(笑)ちなみに今の時刻は夕方『でも、今から帰るとなるとすぐ夜になって危険ですよ。帰るにしても朝まで待った方がいいんじゃ?』」
P『それもそうですね。まぁ、ぶっちゃけた話お兄ちゃんの事はどうでもいいんですよ。私が一人旅をすることが重要なんです。』
M「ぶっちゃけたな(笑)『そんな…。』と、アレン君のテンションが急下降(笑)」
P『大体ハンターしか能の無い男だったんです。冒険したっていつか死ぬ覚悟はできてたでしょう!』
M『そんな…きっとお兄さんだってこんな面倒くさい仕事したくも無いし死にたくも無いと思うんですよ!でも、せんせ…いや、ジョセフ・ルーカスさんがギャーギャーうるさいから仕方なく受けたに違いないんですよ!』
P『あー…じゃあ私はお兄ちゃん探したほうがいいと思いますか?』
M『そりゃもちろん。じゃないと僕も仕事が終わりませんからねぇ。』
P「『あ、すっかり忘れてた。こんなんじゃあ冒険者失格ね。』(笑)じゃあ村の人とかいる?村長は逃げたけど。」
M「普通にいるよ。でも、そろそろ日も暮れてきたし家に帰ろうかなーみたいな雰囲気。」
P「じゃあ村長の家で寝よう。『とりあえず今日は一泊しましょう』」
M「じゃあ村長の家で寝ると。夜も更けてきた頃にやたらと外が騒がしい。」
P「起きて外を見てみる。」
M「村の中でもちょっと大きい建物に明かりがついている。」
P「じゃあ忍び足で近づいて聞き耳でも立ててみようかな。」
M「中は酒場みたいなのを想像してくれたらいいかな?中で村の人間が盛り上がっている。そんな中こんな話し声が『しかし親分はあの洞窟で変な石を拾って以来絶好調じゃないですか!』
『おうよ、俺は今、絶好調も絶好調よ。』
『しかし、あの石は何なんですかね?昼起きてる怪奇現象っつーか…いくら俺たちが悪名高い盗賊団とは言え何もかも嘘ついてるわけじゃないんですけどね…。親分が変な石拾って以来昼間は嘘しかつけなくなっちゃいましたよ。』
『だから、昼間は口数少なく生きようと思ってるのに変なやつらが来たせいでよー…全く誰なんだよあいつら。』
『親分一体いつまでこんな村にいるつもりですかぃ?もうここにはオタカラなんかありませんって。』
『馬鹿野郎!あんな遺跡があったんだぞ?この村にはもっと凄いオタカラが眠ってるに違い無い!とにかく飲め!絶好調なうちに飲め!』
『いえーい!』とかなんとか(笑)」
P「えーと、村長の家に戻って色々探す。あけたらちゃんと戻す(笑)」
M「家捜しをしていると、とてもこんな村の村長が持っているとは思えない武器や宝石がゴロゴロ見つかった。」
P「アレンを起こしてきて『アレン君何か袋もってない?』」
M『袋ですか?持ってますけど…、それが?』
P『このオタカラを持って帰りましょう。』
M「『えぇー、僕はそういうの良くないと思いますよ。』とか言いながら袋にザックザック積めるアレン君(笑)」
P「結局やるのかよ(笑)『どうやら彼等は盗賊団らしいわ、盗んだ物は元の場所へ返さないとね。』」
M『はぁ、盗賊団ですか…。』
P『昼間は嘘しかつけなくなるとか何とか…。何か石を拾ったと言ってました。』
M「石と聞いてアレン君が『なんと!じゃあ早く石を取り返さないと!取り返さないとぉ!!』(笑)」
P『まぁ落ち着いて下さい。どうやら石は村長が持っているそうですが、肌身離さず持っているとは限りません。この家から調べていきましょう。』
M「ふむ、じゃあ折角だしダイス振ろうか。幸運でダイスロールを。」
P「はいよー。お、クリティカル!」
M「やったー。おめでとう!君はこの世界の技術では珍しい村長のプロマイドをゲットした(笑)」
P「超いらない(笑)とりあえず取っておく。」
M「しばらく探し物をしてたら、外から酔った村長やその取り巻き達の声が近づいてくる。」
P『む…アレン君一旦隠れましょう。』
M「君たちが隠れてしばらくすると村長が仲間を引き連れて入ってくる。『あ、そうだお前達。俺がこの間町まで行ってとったプロマイド見せてやるよ!』と、村長は戸棚をあさり始める。」
P「(爆笑)」
M「『あーッ!無い…俺のプロマイドが無い!くそう…きっとあの小生意気な冒険者どもだ!探せ、草の根分けてでも探し出せ!』と、家中を探し始める盗賊団達。」
P『うわー、これは面白いことになってきたわね。』
M「『ここにもいませんぜ!親分!』壁や戸棚を壊してまわりながら家中を探し回る盗賊の声が聞こえる。(笑)」
P「酔ってるからねぇ(笑)とりあえず今のうちに遺跡の方に移動しようかな…。」
M「じゃあ君たちが遺跡の入り口に向かおうとした瞬間、部屋の扉が派手な音を立てて壊れる。」
P『あ、』
M「『見つけやしたぜ、親分!』と、わらわら集まってくる盗賊団。山ほどいる子分を押しのけながら親分が君たちの前にでる。『やっと見つけたぞ!』」
P『村長、話は全部聞かせてもらったわよ!さぁ、知ってることは全部話して貰いましょうか…このブロマイドがどうなってもいいの?』(笑)
M「『ば、馬鹿!やめろ!話す何でも話すからそれだけは!』(笑)それから盗賊団の親分は自分たちが昔町の警備団に終われてトテロフ村の廃墟に身を隠したこと、そのとき遺跡を偶然見つけたこと、それから村をつくり周りの目を誤魔化しながらひたすら遺跡を調査し続けていたことを話す。『で、つい最近あの遺跡でオタカラを見つけることに成功したっつーわけだ。』と、自慢げに親分。」
P『その、オタカラって?』
M「十面体のキラキラした石だって教えてくれる。それをとった次の日から親分は絶好調、持病の腰痛も治ったよ。(笑)」
P「そりゃよかったな(笑)『そんなことより、うちの兄貴は?』」
M『兄貴ぃ〜?そんな奴は知らねぇよ。』
P「あー…じゃあ昔の遺跡の場所分かる?」
M「えっと、昔の遺跡の入り口の上に村長の家が建ってる。場所はわかるよ。」
P「そこに行ってみる。」
M「床にうっすらとノコギリか何かで切った後がある。村長は『あれ?こんなもんこの間までなかったぞ?』と首を傾げている。」
P「『全く、盗賊団の親分ともあろう者がこんなことにも気づかないでどうするのかしらね…。』と、床を蹴り開ける。」
M「床が抜けて昔みたことがある入り口が。」
P「じゃあ中に入ろう、『じゃあ、アレン君行きましょう。あなた達は待ってなさい。』」
M「『よーし、俺のブロマイドの為に全員待機―。』と、村長(笑)遺跡の中は前と変わらず。途中に最初にこの遺跡に入ったときに使った横穴が開いている。」
P「ここから入ったとしか思えないし…。一旦戻って『ちょっと、その石貸してくれませんか?』と、村長に言う。」
M『で、でも、これは俺達がやっとの思いで見つけたオタカラ…。そんなに簡単に渡すわけには…。』
P「そう言い終る前にブロマイドを取り出して。『ファイアー…』」
M『分かった!渡す、渡すから!』(笑)
P「じゃあ受け取ってまた遺跡の中へ(笑)」
M『よーし、俺のブロマイドの為に全員待機―。』
P「(笑)とりあえず台座のある部屋まで行って、石を台座の上に置く。」
M「サイズはかなり小さいけど台座の上に石がふよふよ浮いた。」
P『さて…これからどうしましょうかね?』
M「すると、上の方が騒がしくなる。『お、おい!何だよ姉ちゃん、入ってくるな…うわー!』と、盗賊団の叫び声が。しばらくすると上が静かになって足音が近づいてくる。」
P「あ、破壊神が来た(笑)『アレン君、止めてきてください。』」
M「『はぁ…。』と、アレンが入り口の方に走っていく『あ、ジル…わーッ!』(笑)声が聞こえてしばらくするとアレンを肩に担いだジルバが出てくる『やぁ。』」
P『ジルバお姉ちゃん、どうしてここに?』
M『いやほら、行き詰ってるかなーと思って。』
P『でも、お姉ちゃんあんまり頭良くないってお兄ちゃんが…。』(笑)
M「そうしたらジルバが軽くアレンを睨む(笑)『そ、そんなことより石を大きくする方法を考えないと!』」
P『大きくする方法ねぇ…、何か持ってたかな?…あ、ブロマイドだ。』(笑)
M「いや、関係ないでしょ(笑)んじゃ分かりやすくヒントを、『あ、台座のこんなところに窪みが!』(笑)」
P「(笑)それどんな形?」
M「えっと小さくて十面体で…(笑)」
P「じゃあ自分のシャードをとりだして『何度も私を助けてくれたお守りなのになー…。』とか言いながら窪みへはめる。」
M「君のシャードはぴったり窪みに納まって、あたりをまぶしい光が照らした。光が収まった頃にアレンが消えてそこにはアルバが『あーよかった、どうやら元に戻ったみたいですね。』」
P「不思議そうな顔をして、『お兄ちゃんなんでこんな所で油売ってるの?ささ、帰るよ。』」
M『え?それは…はい。』(笑)
P「(笑)じゃあ1階に戻る。」
M「盗賊団がぼこぼこにされてる(笑)帰ろうとする君にぼろぼろの村長が近づいてきて。『まて、ブロマイドを置いていけ…。』(笑)」
P「『あぁ、もういらないしいいかな?』と、ブロマイドをぽいっ。」
M「それを慌てて拾って握り締める村長。君たちが去った後も村長はブロマイドを握り締めて泣いていた(笑)」
P「あー、終わった終わった(笑)」

―――エンディング《その後》
M「んじゃエンディング。事件を無事解決した君は今日も今日とてジョセフ・ルーカスさんに頼まれた依頼をこなしていた。そんな時ちょっとしたミスで大ピンチに陥った君は気づく。『シャードが無い。』」
P『あ、置いたままだ…。』(笑)

M「所変わって例の盗賊団『親分―!また遺跡で変な石見つけやしたぜ!』
『なんだって!これだから盗賊はやめられねぇぜ!。』(笑)」


―――――めでたし、めでたし

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